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コラム

広告レポート作成の自動化|スプレッドシート+AIでの実装手順

広告レポート作成をスプレッドシートと生成AIで自動化する考え方を、データ取得・整形集計・考察生成の3工程、手動・半自動・全自動の3段階に分けて整理します。セキュリティ確認事項もあわせて解説します。

公開日:2026年8月9日

執筆・編集:malna編集部(編集方針

広告レポート作成の自動化|スプレッドシート+AIでの実装手順

Google広告やMeta広告の運用担当者であれば、「レポート作成に時間を取られすぎている」という悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。当社malna(マルナ)でも、広告運用支援の中で長らくこの課題と向き合ってきました。

本記事では、広告レポート作成をスプレッドシートと生成AIで自動化する際の考え方と工程をご紹介します。特定のツールを契約しなくても、既存の環境から着手できる範囲に絞ってお伝えします。タイトルには「実装手順」とありますが、本記事でお伝えするのは実際にコードやAPIを書き写せば動く手順書ではなく、「何をどの順番で決めていけばよいか」という設計の道筋です。実際の実装は環境やアカウント構成によって変わるため、その点はあらかじめご了承ください。

主な読み手として想定しているのは、日々の広告レポート作成を実際に手がけている運用担当者の方です。社内でどなたが着手するかを決める際の参考にしていただければと思います。

広告レポート作成になぜ時間がかかるのか

広告レポート作成の工数がかさむ理由は、当社が支援の中で見てきた限りでは、だいたい同じところに行き着きます。

  • 媒体(Google広告・Meta広告など)ごとに管理画面が異なり、指標の見方も微妙にずれている
  • 媒体をまたいで数字を並べようとすると、結局は手で転記することになる
  • フォーマットを毎回同じ形に整えるだけで、それなりの時間がかかる
  • 数字を並べただけでは「で、結局どうだったのか」が伝わらず、コメントを添える工程が別途必要になる

これらは一つひとつは小さな作業です。しかし毎週・毎月繰り返すと、レポート作成が「本来やりたかった広告の改善提案」に使う時間を圧迫してしまいます。本記事の執筆にあたって実際に検索してみたところ、Google広告レポートの自動化についてはGoogle広告スクリプトやアドオンを使う方法を紹介する記事、Meta広告についてはGoogle Apps Script(GAS)とMeta Marketing APIを組み合わせる方法を紹介する記事がそれぞれ見つかりました。一方で、両媒体を横断してスプレッドシートに集約し、そこにAIでの考察生成まで含めて、自動化の段階(手動→半自動→全自動)ごとに整理して解説している記事は見当たりませんでした。だからこそ、当社が実際に運用している考え方を共有する意味があると判断しました。

自動化の全体設計:3つの工程に分ける

広告レポートの自動化は、いきなり全部を一気通貫でつなごうとすると設計が複雑になりがちです。当社では以下の3つの工程に分けて考えることをおすすめしています。

  1. データ取得:各広告媒体からパフォーマンスデータを取り出す工程
  2. 整形・集計:取り出したデータをスプレッドシート上で媒体横断の形に整える工程
  3. 考察生成:整えたデータをAIに読み込ませ、傾向のコメントや示唆を添える工程
工程やること主に人がやること
データ取得媒体の管理画面・レポート機能・広告用の連携機能からデータを取り出す取得対象の指標・期間を決める
整形・集計スプレッドシート上でシート・列の形式を統一する集計ルール(合算方法、除外条件)を決める
考察生成AIに数字を渡して傾向やコメントの下書きを作らせる事実誤認がないか確認し、最終判断を下す
広告レポート自動化の仕組みを示した図
広告レポート自動化の仕組みを示した図

工程を分けておくと、どこか一つが不調でも他の工程は止まらずに済みます。また、後から一部だけをより高度な仕組みに置き換えるときも、影響範囲を絞りやすくなります。

自動化はどこまで進めるべきか:3つの段階で考える

「自動化する」と一口に言っても、どこまで人の手を離すかにはいくつかの段階があります。いきなり全自動を目指すと、途中でつまずいたときに何が原因か切り分けられなくなりがちです。当社では、以下の3段階に分けて、無理なく一段ずつ引き上げていくやり方をおすすめしています。

  1. 手動段階:管理画面から数字を確認し、手でスプレッドシートに転記する。工程を洗い出す最初のステップとして必要
  2. 半自動段階:媒体側の標準機能(エクスポート機能・レポート用アドオンなど)や、ノーコードの連携サービスを使い、データ取得の一部を自動化する。集計・考察はまだ人が行う
  3. 全自動段階:データ取得から整形、AIによる考察の下書きまでを定期実行の仕組みに乗せる。人は最終確認とコメントの仕上げのみを行う
段階概要主な手段の例向いている状況必要なスキル
手動管理画面を都度確認し手で転記する管理画面の閲覧・CSVダウンロード対象アカウント数が少ない、まず工程を把握したい特になし
半自動標準機能・ノーコード連携で取得だけ自動化する媒体のレポート用アドオン、ノーコードの連携サービスアカウント数が増えてきた、社内にエンジニアがいないスプレッドシートの基本操作
全自動取得から考察の下書きまでを定期実行する媒体のAPI・スクリプトによる自動実行、AIとの連携複数媒体・複数クライアントを横断的に管理したいスクリプトやAPI連携の基礎知識(社内外に相談できる体制でも可)

段階を飛び越して全自動を目指す必要はありません。まずは半自動段階で「データ取得の自動化」だけを実現し、運用が安定してから考察生成に着手する、という順番が現実的です。この順番については後述の「何から始めるべきか」でも改めて触れます。

データ取得の選択肢を比較する(Google広告・Meta広告)

データ取得の工程では、媒体ごとに複数の選択肢があります。どれを選ぶかは、対象アカウント数・更新頻度・社内のスキルセットによって変わるため、まずは選択肢の全体像を把握しておくことが重要です。

Google広告側の選択肢

Google広告には、大きく分けて以下のような選択肢があります。

選択肢概要向いているケース
管理画面からの手動エクスポートレポート画面からCSV等で書き出すアカウント数が少なく、頻度も低い場合
Google広告のレポート用アドオンスプレッドシートのアドオンから認証し、定期的にレポートを自動出力する更新頻度を上げたいが、コードは書きたくない場合
Google広告スクリプト管理画面上でJavaScriptベースの処理を組み、指標の取得やアラートを自動化するアカウント固有の細かい条件でデータを取り出したい場合
Google Ads APIプログラムから広告アカウントのデータを取得・操作する仕組み複数アカウント・複数媒体を横断してシステム化したい場合
Looker Studio(旧Googleデータポータル)のGoogle広告コネクタデータソースとしてGoogle広告アカウントを接続し、可視化するレポートを表・グラフとして見せることが主目的の場合

Google広告スクリプトの機能や制約は公式ドキュメント(Google for Developers「Google Ads Scripts」)で確認できます(2026年8月時点)。Google Ads APIについても、できることの範囲や利用条件は公式ドキュメント(Google for Developers「Google Ads API」)に一次情報があります。Looker StudioのGoogle広告コネクタについては、Looker Studioヘルプ「Google 広告に接続する」で接続方法や取得できるデータの範囲が案内されています。

Meta広告側の選択肢

Meta広告についても、考え方は近い形で整理できます。

選択肢概要向いているケース
広告マネージャからの手動エクスポートレポート画面からCSV等で書き出すアカウント数が少ない場合
Meta Marketing API経由の連携プログラムから広告アカウントのパフォーマンスデータを取得する仕組み。Google Apps Script(GAS)と組み合わせてスプレッドシートに書き出す方法も広く紹介されているGoogle広告と同じスプレッドシート上で横断管理したい場合

Meta Marketing APIの利用開始方法や取得できるデータの範囲は、Meta for Developers公式ドキュメント「マーケティングAPIの利用を始める」で確認できます(2026年8月時点)。なお、こうしたAPI経由の連携を組む場合、Meta for Developersでアプリを作成し、アクセストークン等の認証情報を発行する工程が必要になりますが、これらの認証情報の具体的な発行・管理方法は本記事では扱いません。認証情報の管理については後述の「始める前に必ず確認すべきこと」で考え方を説明します。

どちらの媒体でも共通して考えるべきこと

  1. 対象の広告媒体(Google広告・Meta広告など)を決める
  2. 媒体側で「定期的に同じ形式のデータを取り出せる手段」があるかを、上記の選択肢から確認する
  3. 取得したい指標(消化金額・インプレッション数・クリック数・コンバージョン数など)を先に決めておく。後から指標を追加すると、過去分をさかのぼって取り直す手間が発生します
  4. どの選択肢も、媒体側の仕様変更の影響を受ける可能性がある点は共通しています。仕様変更への備えは後述の「運用開始後によくあるトラブルと対処」で扱います

データを取り出せるようになったら、次はそのデータを「使える形」に整える工程に進みます。

レポートの構成要素を決める(KPI設計)

データを取得する前に、そもそも「何を見るためのレポートか」を決めておくと、後工程がぶれません。広告のKPI(重要業績評価指標)は、認知段階から売上貢献の段階まで、目的に応じて見るべき指標が変わります。

フェーズ目的主な指標の例
認知ブランドやサービスを知ってもらうインプレッション数、リーチ、CPM(インプレッション単価)、フリークエンシー
興味関心能動的な行動(クリック・閲覧)を引き出すクリック数、CTR(クリック率)、CPC(クリック単価)
購買・成果貢献問い合わせ・購入などの成果につなげるCV数(コンバージョン数)、CVR(コンバージョン率)、CPA(顧客獲得単価)、ROAS(広告費用対効果)

レポートを設計する際は、この3つのフェーズのうちどこに重心を置くレポートなのかを先に決めておくことをおすすめします。すべての指標を並べただけのレポートは情報量が多くなりすぎて、かえって「結局何を見ればよいか」が伝わりにくくなります。

媒体横断のレポートを作る場合は、以下の点を揃えておく必要があります。

  • コンバージョンの定義:媒体ごとに「コンバージョン」の計測条件(クリック起点かビュー起点か、計測期間の長さなど)が異なる場合があります。合算する前に、各媒体でどう定義されているかを確認してください
  • 集計期間・タイムゾーン:媒体によって日付の区切り(タイムゾーン)が異なる場合があります。ずれたまま合算すると、日別の数字が実態と合わなくなります
  • 通貨・表示単位:金額の表示単位(円・銭の扱いなど)を揃えておきます

スプレッドシートでの整形・集計とAIによる考察生成

ここからは、それぞれの工程で何を考えればよいかを順番に説明します。以下の数値・アカウント名はすべて説明用のダミーデータです。実在するクライアントのデータではありません。

スプレッドシートで整形・集計する

  1. 媒体ごとに出力形式が異なるデータを、共通のシート形式(列の並び順・単位)に揃える
  2. 日別・週別・月別など、レポートの粒度を先に決めておく
  3. 媒体をまたいで合算する指標と、媒体別に出す指標を分けて設計する(前述のKPI設計に沿って列を設計する)

ここまでの2つの工程は、AIを使わなくても着手できます。むしろ、この土台が整っていないままAIに丸投げしても、期待した精度は出ないというのが当社の実感です。以下は説明用のダミーデータの例です。

日付媒体キャンペーン名(仮)消化金額(円)クリック数CV数
2026/07/01GoogleキャンペーンA(仮)12,000803
2026/07/01MetaキャンペーンB(仮)9,500602

AIに考察を出させる

  1. 整形済みのデータをAIに読み込ませ、「前週・前月と比べてどこが動いたか」を言語化させる
  2. AIの出力はあくまで下書きとして扱い、事実誤認がないか必ず人が確認する
  3. コメントのトーン(社内向けか、クライアント向けか)に応じてプロンプトの指示を調整する

AIは大量の数字を短時間で要約することは得意ですが、「なぜその数字になったのか」という背景(媒体側のアルゴリズム変更、季節要因、クリエイティブの入れ替えなど)まで正確に踏まえた考察を出せるとは限りません。当社の経験では、AIが出した考察をそのまま採用するのではなく、運用担当者が知っている背景情報を付け加えて初めて、レポートとして使える精度になることがほとんどです。

ここまでの内容を、自社の依頼として整理してみませんか

課題が固まっていない段階でも、実務でAIを使える人材への依頼内容を一緒に整理できます。

費用感と進め方を相談する

始める前に必ず確認すべきこと(セキュリティ)

広告データを外部のAI・サービスに渡す仕組みを作る際には、以下の3点を必ず確認してから着手することをおすすめします。当社でも、社内外を問わずこの3点は徹底しています。

(a) 実データではなくダミーデータで検証する

仕組みを組み立てる段階では、クライアント名や実際の配信数値を使わず、ダミーデータで動作確認をしてください。本記事の表もすべてダミーデータです。検証段階で実データを使うと、意図しない箇所(テスト用の共有リンク、ログ、AIへの入力履歴など)にデータが残るリスクがあります。

(b) 使用するAPI・サービスの学習利用・データ保持ポリシーを確認する

生成AIサービスやAPIに広告データを渡す前に、そのサービスの利用規約・プライバシーポリシーで以下を確認してください。

  • 入力したデータがモデルの学習に使われるか
  • データがどのくらいの期間保持されるか
  • 商用プラン・APIプランと無料プランとで扱いが異なるか

当社が確認した範囲では、AI提供各社は商用向けのAPIプランと個人向けの無料プランとでデータの扱いを分けていることが一般的です。例えばAnthropic社は、Claude APIなど商用条件下で送信されたデータについて、原則としてモデルの学習には使用しない方針を公式ドキュメントで明記しています(2026年8月時点、Anthropic公式サイト「データ使用」ページで確認)。ただし個人向けの無料・Proプラン等ではユーザーが学習利用を許可する設定を選べる場合があり、プランによって扱いが異なります。ここでは一例としてAnthropic社の方針を挙げましたが、特定のサービスを推奨する意図はありません。どのサービスを使う場合も、「このプランではどうなっているか」を自分たちで確認してから広告データを渡すようにしてください。

(c) 権限設定は最小権限を徹底する

スプレッドシートや広告アカウントへの連携権限を設定する際は、「読み取り専用で十分か、書き込みまで必要か」を都度判断し、必要最小限のスコープ・権限にとどめてください。Google Sheets APIの公式ドキュメント(Google for Developers「Google Sheets API のスコープを選択する」)でも、機密性の高いスコープ(すべてのスプレッドシートの閲覧・編集が可能なスコープなど)はレビューが必要になる場合があると案内されており、アプリで必要のないスコープはリクエストしないことが推奨されています。連携用のアカウントに与える権限は、対象のスプレッドシートやフォルダの範囲に限定してください。組織全体のドライブにアクセスできるような広い権限を与えてしまうと、万が一の設定ミスや情報漏えい時の影響範囲が想定以上に広がってしまいます。

同様に、Google Ads APIについても利用にはアクセスレベル(テスト用・本番用など)と権限の申請が必要になることが公式ドキュメント(Google for Developers「Google Ads API のアクセスレベルと許容される利用」)で案内されています。API連携を組む際は、まず自分たちが使いたい範囲がどのアクセスレベルに該当するのかを確認したうえで進めることをおすすめします。

当社での変化

当社では、クライアント別の広告パフォーマンスレポートについて、以前は人が数字を集計してレポート化していましたが、現在は自動生成される仕組みに切り替わっています。加えて、広告費の立替額とクライアントへの請求額の突合も、自動照合の仕組みで行うようになりました。

具体的な削減時間や削減率はクライアントごとの構成によって変わるため、本記事では数値化せずにご紹介しています。ただ、「人が毎回手を動かしていた集計作業が、今は仕組みとして動いている」という変化は、実際に業務の中で日々感じていることです。

運用開始後によくあるトラブルと対処

自動化の仕組みは、一度組んだら終わりではありません。当社が試行錯誤する中で経験した、あるいはよく見聞きするつまずきやすいパターンと、その対処の考え方を共有します。

つまずきやすいパターン何が起きるか対処の考え方
指標の定義を揃えないまま自動化してしまう媒体ごとに「コンバージョン」の定義が微妙に異なり、合算した数字の意味がずれるKPI設計の段階で、媒体間の定義差を先に確認しておく
認証・アクセストークンの有効期限切れ連携が急に止まり、データが更新されなくなるトークンの有効期限と更新方法を事前に確認し、更新が必要な時期をカレンダー等で把握しておく
媒体側の仕様変更・API仕様変更管理画面のエクスポート仕様やAPIの仕様が変更され、取得していた列や指標が急に取得できなくなる定期的に取得結果を目視確認する工程を残しておき、想定外の空欄・エラーに気づける状態にする
API呼び出し回数の上限(レート制限)短時間に大量のリクエストを送ると、一時的にデータ取得ができなくなる各社の公式ドキュメント(例:Google Ads APIの「API Limits and Quotas」、Meta Graph APIの「Rate Limiting」)で上限の考え方を確認し、取得頻度を上限内に収める設計にする
タイムゾーン・日付集計のずれ媒体ごとに日付の区切りが異なり、日別の数字が実態と合わなくなる集計前にタイムゾーンの扱いを揃える
AIの出力を無検証でそのまま使ってしまうAIが出した考察をチェックなしでレポートに載せると、事実と異なる断定が混ざるリスクがあるAIの出力は必ず下書きとして扱い、人が事実確認する
権限設定を後回しにしてしまうまず動かすことを優先し、権限の絞り込みを後回しにすると、忘れたまま運用が続いてしまう最小権限の考え方を、仕組みを組む最初の段階で適用する

これらはいずれも、事前に「起こりうる」と知っておくだけで対処のハードルが下がるものばかりです。特に認証の期限切れと媒体側の仕様変更は、自動化が「静かに壊れている」状態を生みやすいため、定期的な目視確認の工程をどこかに残しておくことをおすすめします。

何から始めるべきか

自動化は一度にすべてを作ろうとせず、以下の順番で着手することをおすすめします。

  1. まずは1つの媒体・1つのアカウントで、データ取得から整形までを手動で1回やってみて、工程を書き出す
  2. 書き出した工程のうち、繰り返し発生する部分(フォーマット統一・転記)から、前述の「半自動段階」の手段を使って自動化する
  3. AIによる考察生成は、整形済みのデータが安定してから着手する
  4. 慣れてきたら媒体を増やし、横断レポートに広げる(前述の選択肢比較を参考に、アカウント数・更新頻度に応じた手段を選ぶ)

いきなり複数媒体・複数クライアントをまとめて自動化しようとすると、どこかでつまずいたときの原因切り分けが難しくなります。小さく始めて、動くところから広げていくやり方の方が、結果的に近道になることが多いというのが当社の実感です。

自動生成された広告レポートを確認する担当者
自動生成された広告レポートを確認する担当者

よくある質問

Q. 広告レポートの自動化は無料でできますか? A. スプレッドシートと媒体側の標準機能(手動エクスポートやレポート用アドオンなど)だけで始められる範囲は無料で構築できます。ただし、複数媒体・複数アカウントを横断する規模になり、API連携やスクリプトによる全自動段階まで進めると、連携の手間や保守の工数が発生するため、その工数も含めて「無料かどうか」を判断する必要があります。

Q. Google広告とMeta広告を同じスプレッドシートで管理できますか? A. 指標の定義や単位を揃えれば、同じスプレッドシート上で媒体横断のレポートを作ることは可能です。コンバージョンの定義や集計期間の違いなど、媒体ごとに用語や集計ロジックが異なる点への配慮が必要になります。

Q. Google広告スクリプトとGoogle Ads API、どちらを選ぶべきですか? A. 1つのアカウント内で完結する処理(特定条件でのアラートやレポート出力など)であればGoogle広告スクリプトで足りることが多く、複数アカウント・複数媒体を横断してシステム化したい場合はGoogle Ads APIが選択肢になります。どちらも公式ドキュメント(前述の「データ取得の選択肢を比較する」を参照)で対応範囲が案内されているため、自社のアカウント構成と照らして判断してください。

Q. AIに広告データを読み込ませるのは安全ですか? A. 本記事でご紹介した「ダミーデータでの検証」「学習利用・データ保持ポリシーの確認」「最小権限の権限設定」の3点を確認したうえで進めることをおすすめします。確認を省略したまま実データを渡すのは避けていただきたいポイントです。

Q. 専門知識がなくても着手できますか? A. スプレッドシートの基本操作ができれば、データ取得と整形の工程(前述の「半自動段階」まで)は着手できます。API連携やスクリプトによる全自動段階、AIとの連携部分は、簡単な設定作業が発生するため、社内にAI活用の知見がある方と一緒に進めることをおすすめします。

さいごに

広告レポート作成の自動化は、派手さはないものの、運用担当者の時間を確実に取り戻してくれる領域ではないでしょうか。ただし、広告データという性質上、着手する前にセキュリティ面の確認を省略しないこと、そして自動化した後も仕組みが「静かに壊れていないか」を定期的に確認することが欠かせません。

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