AIタレント名鑑

業種別AI活用人材

物流・運送業の業務を任せられるAI人材を探す

運送会社・倉庫会社・荷主企業の物流部門では、配車計画の作成、伝票と受発注データの転記、請求と立替費用の照合、運行日報の集約といった事務・計画業務が積み上がりやすい構造があります。2024年4月からドライバーの時間外労働に上限規制が適用され、運べる時間の制約が強まった一方で、これらの間接業務の量そのものは減っていません。AIタレント名鑑は、こうした業務の切り出しとAI化を設計できる人材を審査のうえ、週1日・業務委託からご紹介します。点呼や運行記録のように実施方法が法令・告示で定められた安全管理業務はAIや外部人材に委ねず、事業者と運行管理者が担うことを前提とした設計を基本方針としています。

001背景

企業が相談する背景

自動車運転の業務には令和6(2024)年4月から時間外労働の上限規制が適用され、特別条項付き36協定を締結する場合の年間の時間外労働の上限は年960時間となりました。あわせて改善基準告示が改正され、拘束時間は1か月あたり原則284時間・年3,300時間以内、1日あたり原則13時間以内・最大15時間以内へ強化されています。国土交通省の資料では、具体的な対応を行わなかった場合に2024年度で輸送能力が約14%(4億トン相当)、その後も対応しなければ2030年度には約34%(9億トン相当)不足する可能性が示され、トラックドライバーは全産業と比較して年間労働時間が約2割長く、年間所得額は約1割低く、有効求人倍率は約2倍とされています。2024年9月から11月の調査(回答2,544運行)では1運行当たりの平均拘束時間は11時間46分で2020年度調査の12時間26分から約40分減少しましたが、減少の主な要因は運転時間の減少であり、荷待ち時間と荷役時間の合計は2020年度の3時間3分に対し2024年度は3時間2分とほぼ横ばいで、政策パッケージの目標値には到達していないと報告されています。さらに貨物自動車運送事業者数は62,383者で、うち従業員数10人以下が30,759者(49.3%)を占め、専任のバックオフィス担当を置ける事業者は多くないと考えられます。改正物流法(令和6年法律第23号)により元請事業者には実運送体制管理簿の作成義務や契約時の(電子)書面の交付義務が課されており、管理事務そのものは増える方向にあります。荷待ち実績の集計、伝票の突合、記録書式の整備といった工程を切り出せる人材の有無が、この負荷への対応を左右すると考えられます。

002実例

AI活用人材に任せられる実例

運営会社の支援実績:物流ロボット企業のマーケティング組織立ち上げを伴走

運営元のmalna株式会社は、物流分野の自律移動ロボットと倉庫向けソフトウェアを提供する企業(業種:物流)について、専任のマーケティング担当がいない状態からの組織立ち上げを支援した事例を公開しています。公開事例では、SFA・MAの運営とメルマガ配信、ウェビナー・展示会の運営、Webサイトの構築とHPの運営・改修まで幅広く担った経緯が紹介されています。物流領域の商習慣と意思決定の進み方を踏まえた支援体制が、AIタレント名鑑の審査基準にも活きています。

支援実績の詳細を見る(malna.co.jp)

任せられる業務の例:伝票・受発注データの転記と突合

紙・PDF・メールで届く伝票や受発注情報を基幹システムへ入力し、差異をチェックする業務です。元の伝票と一致するかで成果物の正解が明確なため、外部人材に切り出しやすい工程だと考えられます。差異が出た伝票は担当者が確認する運用を残す設計が前提になります。

任せられる業務の例:荷待ち・荷役実績の集計と可視化

運行日報や記録から荷待ち時間・荷役時間を運行単位で拾い、荷主別・施設別に集計して資料化する業務です。国土交通省の調査では荷待ちと荷役の合計時間がほぼ横ばいと報告されており、実績を数字で示せる状態をつくること自体が交渉の前提になります。荷主との交渉そのものは社内の営業・管理者が担います。

003依頼例

相談されやすい依頼内容

配車計画のたたき台作成フロー構築

車両・ドライバー・荷物の条件を突き合わせた配車案をAIで下書きし、運行管理者が拘束時間や休息期間の制約を確認して確定する流れを設計する依頼です。最終判断を運行管理者に残す前提で組み立てます。

伝票処理・請求照合の仕組み化

伝票の転記、受発注データの突合、運賃・高速代・燃料等の立替費用と請求内容の照合について、入力フォーマットとチェック観点を言語化し、AIで下書きと差分抽出を行う運用に整える依頼です。金額の最終承認は社内に残します。

日報・荷待ち実績の集計と報告資料の標準化

運行日報から実績を集計し、荷主別・施設別のレポートとして定期的に出せる形に整える依頼です。記録の原本は改変せず、集計は別ファイルで行う設計を前提にします。

004業務表

業務ごとのAI適用度

業務AI適用度外部人材に任せやすさ補足
配車計画のたたき台作成社内と協働案の作成まで。拘束時間・休息期間の制約を満たすかの最終判断は運行管理者が行う
伝票・受発注データの転記と突合外部人材に任せやすい元の伝票と一致するかで検証できる工程。差異が出た伝票は担当者が確認する
請求・立替費用(運賃・高速代・燃料等)の照合外部人材に任せやすい差分の抽出まで。金額の最終承認は社内が行う
運行日報の集約・実績レポート作成外部人材に任せやすい記録の原本は改変せず、集計は別ファイルで行う
荷待ち・荷役実績の集計と荷主別・施設別の可視化外部人材に任せやすい集計と資料化まで。荷主との交渉は社内の営業・管理者が担う
実運送体制管理簿など記録書式の整備・入力下書き社内と協働様式の統一と下書きまで。法令要件の適合確認は事業者と専門家が行う
庫内作業の手順書・教育資料の整備外部人材に任せやすい文書化・多言語版の下書きまで。現場での安全確認と教育実施は社内が担う
ドライバー・庫内スタッフの求人原稿・採用広報外部人材に任せやすい下書きまで。労働条件の記載内容は社内で必ず検証する
点呼の実施・記録社内向き点呼は原則対面。遠隔点呼・自動点呼は告示と認定機器の枠内で行う制度であり、汎用AIツールで代替しない
運行記録の管理・安全管理・事故対応の判断社内向き事業者と運行管理者の責任領域。AIや外部人材に委ねない
005進め方

稼働と進め方

週1日・数時間程度の業務委託から始められます。物流・運送業では、全社の配車業務や基幹システムから入るのではなく、1つの営業所・1種類の帳票に絞り、そこで発生している転記や突合から任せる範囲を設計するところが出発点です。線引きの判定基準は「記録を作る責任が法令上どこにあるか」に置き、事業者・運行管理者に責任が明示されている記録は社内に残し、社内向けの集計・分析・下書きを外部に出す形が現実的だと考えられます。運行データや荷主情報を扱う業務については、NDAの締結と閲覧範囲の限定を行い、情報に触れない工程から段階的に広げる進め方を推奨しています。効果の確認指標は着手前に決めておき、伝票処理にかかっていた時間や請求照合の差異検出件数など業務単位で観測できるものを選ぶと、運行設計の変更による影響と切り分けて評価しやすくなります。労働時間規制・貨物自動車運送事業法など法令に関わる判断は、必ず専門家にご確認ください。費用は業務内容に応じて個別にご提案します。

006質問

よくある質問

Q点呼や運行記録の作成をAIに任せられるか

A任せる前提では設計しません。国土交通省は、点呼は原則対面で実施することとされており、遠隔点呼・自動点呼は「対面による点呼と同等の効果を有するものとして国土交通大臣が定める方法」として認められた制度であると説明しています。自動点呼は国土交通省の認定を受けた機器・システムを用いるものであり、汎用のAIツールを現場判断で当てはめて代替できる領域ではありません。効率化を検討する場合は、認定機器の導入という別の意思決定として進める整理になります。

Q配車業務そのものを外部に任せられるか

A配車案の下書きまでを任せ、確定は運行管理者が行う形を想定しています。拘束時間や休息期間の制約を満たしているかの判断は法令遵守に直結するため、社内の運行管理者に残す設計が前提です。

Qどの業務から着手するのが現実的か

A1つの営業所・1種類の帳票に絞り、伝票の転記や請求の照合など成果物の正解が明確な工程からの着手が現実的だと考えられます。元の伝票と一致するかで品質を確認でき、うまくいかなかった場合の影響範囲も限定されるためです。

Q荷待ち時間の削減にAI活用人材は役立つか

A荷待ちそのものを短くするのは荷主・施設側との調整であり、AI活用人材が直接行う領域ではありません。役立つのはその手前の工程で、荷待ちが実際に何分発生しているかを運行ごとに記録し、荷主別・施設別に集計して交渉材料にできる状態をつくる部分です。国土交通省は令和10年度までに5割の運行で荷待ち・荷役等時間を計2時間以内に削減する目標を示しており、実績を数字で出せることが前提になると考えられます。

Q少人数の運送会社でも依頼できるか

A週1日・短時間から契約できる人材が中心のため、専任のバックオフィス担当やDX担当を置けない規模でも依頼しやすい形です。国土交通省の集計では貨物自動車運送事業者62,383者のうち従業員数10人以下が30,759者(49.3%)を占めており、まず1つの工程に絞って試行する進め方を前提に設計しています。

Q運行データや荷主情報を外部人材に触らせて問題ないか

A情報に触れない工程から始める設計が一般的です。触れる必要がある場合はNDAの締結、閲覧できる情報範囲の限定、保管方法の取り決めを前提に、貴社の情報管理ルールに従います。

Q元請として下請への委託記録の整理も任せられるか

A様式の統一や入力の下書き、複数の書類に散った情報の突合までは任せやすい工程だと考えられます。ただし改正物流法で元請事業者に課された実運送体制管理簿の記載内容が法令要件を満たしているかの最終確認は、事業者自身と必要に応じて専門家が担う前提です。

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007関連

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