AIタレント名鑑

業種別AI活用人材

SaaS・IT企業の開発以外の業務を任せられるAI人材を探す

SaaS・IT企業はエンジニアリング力を社内に持つ一方で、カスタマーサクセス・カスタマーサポート・マーケティング・インサイドセールスといった開発以外の職種が少人数のまま、契約社数の増加に業務量だけが比例していく構造があります。AIタレント名鑑は、この開発以外の領域を対象に、業務の切り出しとAI化を設計できる人材を審査のうえ、週1日・業務委託からご紹介します。プロダクトの設計・実装・リリース判断、セキュリティや権限設計の判断は自社のコア資産と責任に直結する領域として、ご紹介するAI活用人材の担当範囲には含めません(開発会社への実装外注や、セキュリティ専門家への設計レビュー・脆弱性診断の依頼を否定するものではありません)。顧客データや本番環境に触れない工程から着手し、MA・SFAのように設定作業が本番の見込み客データへのアクセス権限につながる業務は、設計と手順書化までを外部人材が担い実操作は貴社側で行う分担を基本方針としています。

001背景

企業が相談する背景

SaaS・IT企業の人材不足はエンジニア不足として語られがちですが、公表資料が示す不足の中身は少し異なります。経済産業省「IT人材需給に関する調査」は、国勢調査の職業分類上の「システムコンサルタント・設計者」「ソフトウェア作成者」「その他の情報処理・通信技術者」をIT人材として試算しており、需要の伸びを年平均2.7%程度、労働生産性が年0.7%上昇することを前提とした需給ギャップは2018年の22万人から2030年には45万人に拡大するとされています。一方、IPA「DX動向2025」では、DXを推進する人材の「量」の確保について「やや不足している」「大幅に不足している」と回答した日本企業の合計が85.1%、「質」について「過不足はない」と回答した企業は3.8%(米国52.9%、ドイツ25.1%)でした。人材類型別に最も不足している人材を尋ねると、日本は「ビジネスアーキテクト」(目的設定から導入、導入後の効果検証までを関係者をコーディネートしながら一気通貫して推進する人材)であり、ソフトウェアエンジニアは筆頭に挙がっていません。また総務省「令和7年通信利用動向調査」によれば、クラウドサービスを一部でも利用している企業の割合は83.5%、全社的に利用している企業は60.0%と前年から6.9ポイント増えています。ただしこの調査の「クラウドサービス」は、利用内容の上位が「ファイル保管・データ共有」73.3%、「社内情報共有・ポータル」61.4%、「電子メール」57.4%というように、ファイル共有・メール・サーバ利用を含む広い括りであり、SaaSの契約社数やARRを示す資料ではありません。読み取れるのは、SaaSを含むクラウド利用が企業に定着し社内の利用範囲も広がっているという環境要因までです。そのうえで、サブスクリプション型の事業では契約社数が増えればオンボーディング・活用支援・問い合わせ対応の件数もそれに応じて増えます。開発チームの外側で、業務適用を設計して効果まで見届ける役割が不足しているというのが、SaaS・IT企業に共通する構図だと考えられます。

002実例

AI活用人材に任せられる実例

運営会社の支援実績:SaaS ID管理プラットフォームのマーケティングに社内メンバーとして参画

運営元のmalna株式会社は、SaaS ID管理プラットフォームを提供するジョーシス株式会社について、マーケティングチームが3名という体制のもとでチャネル別の方針設計から実行支援までを担った事例を公開しています。公開事例では、依頼から1年で数億円規模の売上成長に貢献したこと、イベントの実施数が数か月前と比べて約3倍になり同チャネルからの商談創出も増えたこと、広告のCPAが許容できる水準になり適切な予算で運用できるようになったことが紹介されています。

支援実績の詳細を見る(malna.co.jp)

運営会社の支援実績:HRTech企業のウェビナー・コンテンツ施策を専任1名体制から支援

採用管理システムなどを提供する株式会社HERPについて、新サービスの正式リリース時にマーケティング専任者が1名しかいない状態から、ウェビナーや説明会の企画・集客・運営、ホワイトペーパーの企画・制作を支援した事例を公開しています。公開事例では、複雑な工程の設計から実施までを任せられたことでマーケティング業務が効率化し、限られた人員で成果を出せていると紹介されています。

支援実績の詳細を見る(malna.co.jp)

運営会社の支援実績:セールスイネーブルメントSaaSのマーケティングオペレーションを担う

セールスイネーブルメントSaaSを展開するSALESCORE株式会社について、社内にマーケティングオペレーション(MOps)の担当者が存在せず戦略を立てても実行フェーズで手が回らないという状態から、MA運用、コンテンツ制作、PR施策までを継続して支援した事例を公開しています。2021年頃からの取り組みで、代理店・制作会社との橋渡しを含む役割を担っている内容が紹介されています。

支援実績の詳細を見る(malna.co.jp)

任せられる業務の例:ヘルプドキュメント・FAQの整備と更新フロー構築

機能追加のたびに陳腐化するヘルプドキュメントとFAQについて、構成の設計と更新フローの仕組み化までを任せる業務です。リリース情報と連動して更新が回る状態をつくるところまでが範囲で、公開前の内容確認は社内が担う前提で設計します。

003依頼例

相談されやすい依頼内容

オンボーディング資料・活用ガイドの雛形化

顧客ごとに作り直しが発生しているオンボーディング資料について、共通部分を型として切り出し、初稿までをAIで作成する流れを設計する依頼です。顧客固有の事情への当てはめはカスタマーサクセス担当が行う前提で組み立てます。

問い合わせ一次対応の切り分けとFAQ整備

定型的な操作案内と、仕様・不具合・契約に関わる判断が必要な問い合わせを切り分け、前者は一次回答の下書きを作成し、後者は速やかに社内担当へ引き継ぐ運用を設計する依頼です。顧客へ返す前の確認工程を必ず残します。

コンテンツ制作・ウェビナー運営の仕組み化

少人数のマーケティングチームで滞りやすいコンテンツ制作とウェビナーについて、企画から集客・当日運営・振り返りまでの一連を設計し、繰り返し回せる形に整える依頼です。製品仕様に関わる記載は社内レビューを通す前提とします。

004業務表

業務ごとのAI適用度

業務AI適用度外部人材に任せやすさ補足
ヘルプドキュメント・FAQの整備と更新外部人材に任せやすいリリース情報と連動する更新フローまで。公開前の内容確認は社内が行う
オンボーディング資料・活用ガイドの雛形化外部人材に任せやすい顧客共通部分の型づくりと初稿まで。個社への当てはめはCS担当が担う
問い合わせ一次対応の切り分け・エスカレーション設計社内と協働顧客へ返信する前の確認工程を残す。判断が必要な問い合わせの基準を先に決める
コンテンツ制作・ウェビナー企画運営外部人材に任せやすい企画から集客・運営・振り返りまで一連を任せやすい。製品仕様の記載は社内レビューを通す
リード対応・ナーチャリングのシナリオ設計(MA・SFA)社内と協働設計と手順書化までを外部人材が担い、MA・SFAの実操作は社内が行う。設定作業を渡すと見込み客の氏名・連絡先が入った本番データへのアクセス権限が付くため、構築と検証は検証用テナントとダミーデータで行う。個社への提案判断はセールスが担う
商談・定例の議事録要約と記録整理社内と協働顧客の非公開情報を含むため、扱える範囲と保管方法を事前に取り決める
社内向けヘルプデスク・社内ドキュメントの検索性向上外部人材に任せやすい社外秘の範囲を明示してから着手する。社内向けのため品質の許容幅が広い
顧客データを用いた分析・レポーティング社内向き外部人材に個票を渡す前提では設計しない。渡すのは個人が特定できないレベルまで集約した統計データのみで、氏名列を消しただけのデータは個人情報保護法上の匿名加工情報・仮名加工情報の要件を満たさない
プロダクトの設計・実装・リリース判断社内向き自社の競争優位そのもの。知見を社内に蓄積する必要があり、最終判断は社内エンジニアが担う。AIの出力や非専門のAI活用人材に判断を委ねない
セキュリティ・権限設計・脆弱性対応の判断社内向き顧客企業の情報資産に対する責任を伴い、業務を切り出しても責任は切り出せない。AIの出力や非専門のAI活用人材に判断を委ねない。セキュリティ専門家への相談や第三者による脆弱性診断はこれとは別で、むしろ活用が望ましい
005進め方

稼働と進め方

週1日・数時間程度の業務委託から始められます。SaaS・IT企業では、まず「開発」と「開発以外」を分け、開発以外のうち顧客データにも本番環境にも触れない工程から任せる範囲を設計するところが出発点です。ヘルプドキュメントの構成整理、公開情報をもとにしたコンテンツ制作、ウェビナーの企画・運営はこの条件を満たします。次の段階では、ダミーデータを入れた検証用テナントでの作業や、個人が特定できないレベルまで集約した統計データを使うレポーティングに広げ、本番の顧客データや管理者権限に触れる工程は必要性が明確になるまで社内に残す進め方が現実的だと考えられます。MA・SFAのシナリオ設計をご依頼いただく場合も、構築と検証は検証用テナントとダミーデータで行い、本番環境での実操作は貴社側で実施していただく分担を基本とします。本番環境での作業が避けられない場合は、参照できるオブジェクトと項目を限定した期間限定のアカウントを発行し、一括エクスポートや一括メール送信の権限は付与しない運用をご相談のうえで決めます。なお、氏名等を削除しただけのデータは個人情報保護法上の「匿名加工情報」(同法第43条第1項、個人情報保護委員会規則第34条)や「仮名加工情報」(同法第41条第1項、同規則第31条)の要件を満たさないため、「匿名化したデータ」という前提での受け渡しは想定していません。顧客企業から預かっているデータは利用目的と取扱範囲が契約で限定されていることが多いため、NDAの締結、閲覧範囲の限定、アカウント権限の最小化、利用する生成AIサービスと入力可能な情報の指定を着手前に文書で確定させてください。個人情報保護法上の位置づけや顧客との契約条項の解釈に関わる判断は、必ず法務・専門家にご確認ください。費用は業務内容に応じて個別にご提案します。

006質問

よくある質問

Q社内にエンジニアがいる場合でも依頼する意味はあるか

A対象が異なります。開発領域は社内エンジニアが担う前提で、AIタレント名鑑がご紹介するのはカスタマーサクセス・カスタマーサポート・マーケティング・インサイドセールスといった開発以外の業務を設計してAI化する人材です。IPA「DX動向2025」でも、日本企業が最も不足していると回答した人材はソフトウェアエンジニアではなく、目的設定から効果検証までを一気通貫で推進するビジネスアーキテクトでした。

Qプロダクトの実装や機能開発を手伝ってもらえるか

Aその前提では設計していません。プロダクトの設計・実装・リリース判断は自社の競争優位そのものであり、知見を社内に蓄積し続けること自体が事業価値だと考えています。セキュリティや権限設計の判断も顧客企業の情報資産に対する責任を伴うため、AIの出力や非専門のAI活用人材に委ねる前提では設計しません。ただしこれは、開発会社への実装外注や、セキュリティ専門家への設計レビュー・脆弱性診断の依頼を否定するものではありません。専門家への確認はむしろ活用いただく前提です。

Q顧客データを外部人材に触らせて大丈夫か

A触れない工程から始める設計が基本です。顧客から預かっているデータは自社の情報ではなく、利用目的と取扱範囲が契約で限定されていることが多いため、まず公開情報や社内資料だけで完結する業務から着手します。必要が生じた場合も、渡す範囲は個人が特定できないレベルまで集約した統計データか、ダミーデータを入れた検証環境に限定します。氏名等を消しただけのデータは個人情報保護法上の「匿名加工情報」「仮名加工情報」の要件を満たさないため、「匿名化したので渡せる」という前提は取りません。集約後のデータについても、顧客IDやテナントIDが残っていないか、契約社数の少ないセグメントで特定の企業に紐づかないかを確認したうえでお渡しします。最終的な適法性の判断は貴社の法務・専門家のご確認を前提としてください。

QMA・SFAの運用を任せることはできるか

Aシナリオや項目の設計、運用手順の文書化までを担当範囲とし、本番環境での実操作は貴社側で行っていただく分担を基本としています。MAのシナリオ設定やSFAの項目設計を本番環境で行うと、見込み客の氏名・会社名・メールアドレス・電話番号や商談履歴に不可避的にアクセスすることになるためです。テスト配信のような動作確認でも本番のリストに触れます。構築と検証は検証用テナントとダミーデータで行い、本番環境での作業がどうしても必要な場合は、参照できるオブジェクトと項目を限定した期間限定のアカウントを発行する、個人を特定できる項目は表示させない、一括エクスポートと一括メール送信の権限は付与しない、といった権限分離をご相談のうえで決めます。外部への委託が個人データの取扱いの委託に当たる場合、委託元には委託先への必要かつ適切な監督義務が生じます(個人情報保護法第25条)。

Qカスタマーサポートの自動化はすぐに効果が出るか

A他の業務より難度が高い領域だと考えられます。総務省「令和7年版 情報通信白書」のデータ集にある日本の回答者442人ベースの数値では、「期待を下回る効果になっている」を選んだ割合が「顧客対応の自動化(カスタマーサポート等)」で10.0%と、社内向けヘルプデスクやメール・議事録の補助の7.5%より高くなっています。これは回答者全体を分母とした構成比のため、その業務で「業務で使用中」と回答した人だけを分母に取り直すと(同データ集CSVの回答者数から算出)、顧客対応の自動化は26.3%、社内向けヘルプデスクは16.8%、メール・議事録の補助は15.8%となり、差はむしろ広がります。社外に直接返す文面は品質の許容範囲が狭いため、全面的な自動化ではなく、AIに任せる範囲と人が引き取る範囲の線引きから設計するのが現実的です。

Qどの業務から着手するのが現実的か

AヘルプドキュメントとFAQの整備、公開情報をもとにしたコンテンツ制作、ウェビナーの企画・運営など、顧客データにも本番環境にも触れずに始められる業務からの着手が現実的だと考えられます。そのうえでオンボーディング資料の雛形化、リード対応シナリオの設計へ広げる順序が無理がありません。

Q少人数のチームでも依頼できるか

A週1日・短時間から契約できる人材が中心のため、マーケティングやカスタマーサクセスに専任を1〜3名しか置けない体制でも依頼しやすい形です。まず1つの業務に絞って試行し、進め方を確認しながら範囲を広げる流れが一般的です。

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